いにしえの神代より、
雲いずる国として在り続ける「出雲」。
その出雲地区を望む
仏経山(別名 神名火山)のふもとに、
結(むすび)地区は位置します。
古来、人々はその土地に稲を植え育て
命を繋いできました。
ここに、人と農が
ともに生きる原点があります。
およそ1300年もの昔、土地の産物や地理、神社などを紹介する『出雲国風土記』が書かれました。その中にも登場する結(むすび)地区は、神さまの籠れる山と伝えられる仏経山、またの名「神名火山(かんなびやま)」を背に、約50軒が米作りに汗を流し、守られるように穏やかな暮らしを営んでいます。
水、土壌、適度な寒暖差といった稲作の条件に恵まれて、春には眠った土を起こし、苗を植え、いくつもの手間をかけて収穫の秋を迎えます。土の力を最大限に活かした農法は、先祖から受け継いだ大切な知恵と技。神への祈り・感謝とともに。